首里金城町石畳道

八月も終わりそうなので、夏が終わる前に6月に訪れた沖縄のまちなみを紹介します。
 最初に首里城の南斜面に残された金城町石畳道です。現在は250m程度が残り、琉球石灰の石畳と石積みが風合いをまして、緑と共存しています。
 沖縄のまちなみらしい赤瓦の屋根を再生した家も見受けられます。
 沖縄は、台風が多く、また島のため水不足が多いので、コンクリート造のフラットの建物が多く、屋上には給水タンクを設けている家が多いです。ですから上のような地域性の住宅は少なく美しいまちなみは大変少ないですが、ここのように昔のまちなみを残し再生しているところもあります。
 ここは以前NHKドラマの「ちゅらさん」のロケで使われた住宅です。石灰石の塀にツタが絡まり、門柱の上にはシーザーが置かれています。
 石畳の中央付近に首里金城村屋という、地域の集まり処を兼ねた休憩所があります。
 そのとなりには地区のランドツーリーとなるアカギの大木があります。
 その下には地区の共同井戸(フィーザーモー)があり水が湧き出ています。
 琉球石灰石の石畳やその横の側溝を雨水が流れ、この共同井戸貯水槽に流れ込むようにできているそうです。これこそ本当の環境共生のまちですね。
 斜面が急なところに家が建っていますが、建物に絡んだ植栽が多いです。
これは、ブーゲンビレア(テリハイカダカズラ)、沖縄に合う南洋製のつた類です。
 一番下のところに食事処「首里殿内」があります。以前は売店の食堂のような建物でしたが、現在はしゃれた民家のような店に変わりました。
門からのアプローチなど庭は素敵でした。

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