雪の京都庭園&街並みツアー3 南禅寺界隈

南禅寺界隈の大安苑の入口ですが、まだランチには早いようで閉まっていました。築地塀を円形の入り口を設けているのを見て、学生が私たちの(日比谷ガーデンコンテストで銀賞をいただいた作品以前のブログをみてください。)作品がまねされている?と言っていました。ここは以前からありますが、やはり京都は和風の参考になるものがいっぱいありますね。大安苑は11代目治の庭を楽しみながら食事をいただける場所です。やはりこの時期は、湯豆腐を食べながら庭を楽しめれば最高ですね。
南禅寺の北側には南禅寺界隈別荘群があります。明治~大正時代にかけて勃興した政財界の大物たちが、持てる財力と美意識のすべてを注ぎ、競い合いながら作り上げた極上の空間、疎水の豊富な水を庭に引いて、東山を借景とした広大な庭園を造り、数寄屋大工の技を存分に発揮させた建物も残っています。
南禅寺からの大安苑の角を曲がる邸宅の澄切り部分が折れ曲がっているのを見て、犬塚先生が、これは鬼門?と聞かれたのですが、残念ながら答えられませんでした。後で調べてみると、鬼門とは、北東の方位のことで、陰陽道では、鬼が出入りする方角であるとして、万事に忌むべき方角としている。鬼門とは反対の、南西の方角を裏鬼門と言い、この方角も忌み嫌われる、そうです。ここの角は南西方向なのでやはり裏鬼門ということで、築地塀を折り曲げているようですね。京都御所にも鬼門を避けるため、角がおり曲がった塀があるようです。
野村碧雲荘沿いの疎水
右が野村碧雲荘、左が大松清流亭、4月のしだれ桜は本当にきれいで有名ですね。以前に何度か見たことがあります。京都に来るとしだれ桜がいいなといつも思います。
門の前のスペースも広く、焼き杉板塀に囲まれて公園のような敷地ですね。

現在は京都市が管理している無鄰菴は、山縣有朋の別邸で七代目小川治兵衛の作庭であり、東山を借景とし明るい芝生に琵琶湖疏水を引き込み浅い流れを配した池泉廻遊式庭園で、近代的日本庭園のはじまりと言われている。東西方向に長い敷地で、一番西側に母屋があり、庭園の樹木の背景には東山があり、町中とは思えない景観となっている。しかし、最近は高い建物も多く、庭園内の樹木を高くしているので、東山があまり見えなくなっている。
無鄰菴から東山駅まで歩く途中に、和モダンの家が多くあります。
白川沿いぎりぎりに家が建ち、道路との境には柵がなく、京都の水と親しむ空間があります。
次回は平安ホテルの庭ととらやのお店を紹介します。

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