江戸東京たてもの園

雨降りの中、小金井公園の中にある江戸東京たてもの園を、見学に行ってきました。

千と千尋の湯屋のモデルとなった「子宝湯」が有名ですが、そのほかにも昔懐かしい建物が立ち並んでいます。

子宝湯は、足立区千住元町にあったも建物(昭和4年築)を移築されてきましたが、男湯の脱衣所は、高い塀に囲まれた庭をめられるようにガラス戸になっていて、とっても開放的です。女湯はさすがにすりガラスになっていました。

入ってすぐ右側にある建物は、以前赤坂にあった高橋是清の自邸です。ダルマ宰相と親しみをこめて呼ばれ、226事件でこの自邸の寝室で殺されたので有名ですね。実は母方の叔父が以前高橋是清の孫と結婚していたので、個人的には身近に感じる人なので、一度は見ておきたかったです。

またこの寝室の開口部は床レベルまでガラスになっていて、手すりが着いているのですが、この部屋も『千と千尋の神隠し』の千が過ごした部屋のモデルと言われているそうです。確かに映像に開口部も下までガラスでしたね。

また庭は、一部が復元されているそうで、組井筒を水源にした流れがなんtもいえない優雅な空間を演出しています。


あと大変興味があった建物は、建築家前川國男の自邸です。

北側道路の門は大家石の塀をずらした間を入り、15mくらいの長いアプローチがあります。居間から北側の庭を楽しむように、北側に広い庭を造ったそうです。


居間から二階アトリエに上がる階段はとても美しい階段でした。

説明の方によると、居間の入り口の扉は、コルビジェの建物にも見られる扉で、玄関から居間の中が見えないようになるとか、北側の開口の大きさはA3やA4など用紙サイズや日本の建物などに採用されている比「1:√2」の白金比となっているそうです。また開口部は外側にガラス戸、10cmくらい内側に上下逆の雪見障子があり、北側はその間に断熱のために雨戸を設けていました。

バスルームもトイレを組み込んで今では珍しくも無いですが、とても美しくできています。

外観は、大屋根が両サイドにさがる切妻屋根でまちなみも大変美しいです。

当初は、目黒駅近くの花房山住宅地に敷地150坪に建っていたそうです。
先週は久しぶりに住宅のモデルプランを二棟作成したのですが、建築の面白さを改めて感じてしまった住宅です。

隣は田園調布の家(大川邸)、1925(大正14)年に建てられた、当時建設省の土木技師であった大川栄氏の住宅です。平屋の洋風住宅で、居間を中心に食堂・寝室・書斎が配置されていて、全室洋室となっています。寝室前のテラスのパーゴラが印象的でした。こんな住宅にも住んでみたい。女性に人気のようです。

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