里山セミナー


今日は里なび研修会 in 東京(里地里山保全・活用のための行動計画を考える)
が東京農大の図書館で開催され、奥里山の持続的保全を考えているみなかみ町の職員と一緒に行ってきました。
里地里山を持続的に保全していくにはどうするのかという問題に、千葉県の里山条例は現在121の団体が協定を結んで活動をされているそうです。やはり多いのは北部地域で、里山と都市住民が暮らす住宅地が近いところは活動が盛んなようですが、南部地域は山も険しいし、住民が少ないので放置されている里山や田畑が多いようです。しかし里山センターを設けて市民と里山をつなぐシステムはまだ千葉の里山の0.1%に過ぎないようですが、期待はできます。
神奈川県はどちらかというと休耕田などの農地の再生のための里地里山条例みたいで選定をしてから協定を結ぶので箇所はあまり多くないです。
静岡県は条例ではないですが、 「一社一村しずおか運動」ということで企業と地域を結び里山だけではなく地域の活動のサポートや地域の資源を活かして企業とビジネスをおこなうようなシステムで、とても有効なシステムと感じました。
今回はそれなので行政の方が多いセミナーでしたが、午後からの進士五十八先生の「環境市民のライフスタイル」の話は違った観点からの話で大変面白かったです。
キーワードは、
農業用地土地利用は→都市的土地利用(都市市民が使える土地利用)に変更
都市は病理的であり里地里山に治癒を求める
自然共生・環境共生・地域共生 
省エネ・透水性・緑化
エコ→アメニティ(LOVE)
多様性・多層性(生き物多様性社会)
里山にアートを
里山が楽しくないと人は来ない
遊び仕事
などです。
本などではいろいろ読ませてもらっていましたが、一度話を聞いてみたいと思っていました。
大変面白くわかりやすく話されていました。

そのと農大の前の馬事公苑モールけやき広場に面する「食と農の博物館」(設計 隈研吾)を見て帰りました。ケヤキ並木とリズミカルに並んだカーテンウォールの縦格子がマッチしていました。

コメント