コモアしおつ



8月8日E&Gアカデミーのオプショナル街並み見学会で生徒と一緒にコモアしおつを見学してきました。ここを訪れるのは5回目ぐらいですが、前回訪れたのは1年半前の12月だったので緑があまりなく今回は緑豊な街並みを見ることができました。この街も街開きから20年近くを経過し、街区によってまちなみの変遷を見ることができます。東京からから60km圏ですが、当初はバブルのかげりができた頃だったのと、リゾート都市、斜行エレベーターなど大変話題を呼んだ街だったので販売は良かったそうです。

私もこの頃2回ぐらい見に行きました。部分的に背割りに電線を地下埋設し、電柱がないまちなみができていました。カナダのまちなみをコンセプトにしていたので、針葉樹やコニファー類の植栽が多く植わっていました。しかし、メタセコイアなどは大きくなりすぎてしまい困っているようです。切妻を基本とした屋根並みは洋風的な景観ができていました。

お昼はコモアファームという地元のJAが運営している農産物直売所の隣のイタリアンレストランで北側のゴルフ場を見下ろしながらいただきました。



この街の特徴は大きく4街区の中央に集会所を配置し、その集会所や小学校、センター施設がすべて緑道で結ばれていることです。その緑道の管理を行政にお金がないので住民がおこなっているそうです。ここの住民は行政にあまり期待できない危機感から結束力が高く、自分たちでまちを守り育ててきたようです。





最後に積水ハウスのコマーシャルに使われたり話題になったトリコパルクを案内してもらいました。70坪から100坪と広い敷地にななめの配置、隣地との境のフェンスがないなど、別荘地のようなランドスケープのまちでした。風をつなぐ、景色をつなぐ、街をつなぐをコンセプトに風を家の中に取り入れる工夫や、隣の庭も借景にするなど、コミュニティを大事にした街で、住民の方もコンセプトを気に入ってすんでいるので、植栽の手入れも大変よくできていました。今回は街開きから現在までずっと設計に関わり、ご自身もお住まいになっている積水ハウスの松田さんに詳しく案内していただきました。本当にありがとうございました。


最後にうわさによると千と千尋の映画のシーンの中で郊外住宅地に車が上っていくシーンは、したの国道からコモアしおつの住宅地に上っていく幹線道路をもとに描かれたそうです。

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