京都のまちなみ見学会 桂坂のまちなみ1

5月17日18日の2日間ある企業のまちなみ見学会で京都のまちなみを案内しました。
2日間で20キロくらい歩き、さすがに疲れがまだ残っています。
一日目は、午前中桂坂住宅地の計画に関わったs氏に案内してもらい、2時間くらいかけて1期のまちなみから最近分譲されたまちなみまで歩いて見学しました。


洛西ニュータウン側からの入口の幹線道路沿いは、緑のまちなみを演出するために、道路内の街路樹だけではなく、道路沿いの宅地に緩衝緑地帯を設けて緑を担保しています。
最初の街区は、ここの住宅地のために買い占めた、丹波石を小端積みや野面積みなどいろんな積み方を実験的に行った街区です。
そして、コレクター道路からの入口には小補石のハンプ、街区道路の中央付近には丹波石を立ち上げたフォルト(狭窄枡)を設けて、車のスピードを落とす工夫がされています。
街区と街区の中央には南北方向に緑道が通っています。雨水排水路をうまく組み合わせた緑道は四季折々の植生が施されていますが、役所との折衝は大変だったようです。
桂坂は南北の高低差が大きい住宅地です。その段差をどのように解消するかが全体計画の基本でした。よう壁が大きい宅地は丹波石で演出しています。


街区公園も当時としては珍しく斜面を利用した公園です。植栽もコナラなど里山の樹種が植栽されています。


街区と街区の中間での段差処理として斜面型cedがあります。共有地を持つ戸建て段差住宅、内井昭三が設計したライト調の建物です。

門は蛇行して入り、左側にサービスヤードに入る勝手口、門の前にはせせらぎが流れ、京都らしい住宅です。
東西方向をつなぐ、歩行者専用道路沿いのよう壁はコンクリートのラーメン構造の中に崩れ石風のデザインがされています。
この辺でにわか雨が振り出してきました。雨が降るとは思っていなかったので、みなさんかさを忘れて大変でした。

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