茅葺きの風景

富士山を一望できる茅葺き集落の再生

茅場として全国にススキを供給している富士演習場をネットで探していたらここのススキを使って茅葺きしている西湖いやしの里根場を見つけたので甲府に行ったついでに立ち寄りました。
ここは、かつては美しい富士を背に茅葺き屋根が並んでいた西湖畔の根場地区です。 しかし、昭和41年の台風災害土石流により壊滅的な被害を受け多くの死者ができました。その後南側の位置に集落を再建しました。この場所は、3軒くらい民家が残っていましたが、 平成15年に合併してできた富士河口湖町は、そんな日本の原風景である茅葺き屋根の集落を甦ら せようと、「西湖いやしの里根場」創設事業に着手し、平成18年7月15日に第一期オープンし、今年で3周年を迎えたそうです。現在20棟になり
個々の建物では、伝統工芸の体験、資料館、地場産品の買物、食事などが出来るようになっています。
石積みやルーラル植栽、水路や土の道など雰囲気あるランドスケープになっていました。建物はすべて同じ外観なのが少し整いすぎた感じがしました。

下草と石敷きの雰囲気あるアプローチ

茅葺屋根はカブト造りと呼ばれ2階を明るくし、山梨や関東など養蚕の盛んな地方に多く見られます。

茅葺き屋根の一番の問題は火災に弱いことです。各建物の近くに消火ホースが設置されていました。

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